Syllabus
事務管理・不当利得・不法行為    担当者:伊 藤 博 文
 
1.授業のテーマ・目標
事務管理・不当利得・不法行為の扱うテーマは、民法第三編の債権法の各論の後半部分です。民法第三編の債権法(399条から724)という分野は、債権総論(399条から520)と債権各論(521条から724)に大別されます。さらに債権各論は契約(521条から696)、事務管理(697条から702)、不当利得(703条から708)、不法行為(709条から724)に分かれます。この講義では、後ろの3つ、事務管理、不当利得、不法行為を学習します。初めて民法を学ぶ人にも、わかりやすいように講義を進めたいと考えています。
2.授業形態
通常の講義形式で行います。講義は三部に別れそれぞれをクールと呼びます。第一クールでは、事務管理・不当利得・不法行為の基礎的知識を2回の講義で記憶していただきます。第二クールでは、第一クールの基礎知識を前提として、すこしレベルを上げて講義を行います。第三クールでは、不法行為法で重要な論点を取り上げ、それについて詳しく説明します。下記のような日程で行いたいと思いますので、休まず遅刻せず講義に参加してください。
3.授業内容・スケジュール














 
  講義内容 クール 教科書該当頁 備考
1 イントロダクション 0    
2 序論/事務管理・不当利得 1-1 α 03時間目  
3
 
不法行為/テストA(キオーク問題) 1-2
 
α
 
4時間目
 
テストA
 
4 不法行為法序説 2-1 β Pp204-212  
5 一般の不法行為(1) 2-2 β Pp213-250  
6 一般の不法行為(2) 2-3 β Pp250-275  
7 権利(法益)侵害の諸類型 2-4 β Pp275-295  
8 特殊の不法行為 2-5 β Pp295-338  
9 不法行為の効果(1) 2-6 β Pp338-360  
10 不法行為の効果(2) 2-7 β Pp360-374  
11 不当利得・事務管理/テストB 2-8 β Pp375-414 テストB
12 交通事故 3-1 プリント  
13 損害賠償の範囲/講義のまとめ 3-2 プリント  
4.評価方法
講義中に行う小テストA,Bの成績と学期末に行われる筆記試験でもって成績評価します。
5.テキスト・参考図書
<テキスト>
α. 尾崎哲夫はじめての債権各論 第5版』自由国民社(2006)  ISBN4-426-33905-7
β. 藤岡康宏,磯村保,浦川道太郎,松本恒雄『民法IV 債権各論 第3版』有斐閣(2005) ISBN4-641-15914-9
   六法は毎回持参してください。
<参考図書>  講義時に紹介します。
6.その他
・講義などについての質問はメールで受け付けます。メールアドレスは、初回の講義時に連絡します。