Syllabus



デイタイム 2単位


教育目標


 コンピュータの普及に伴い、社会の至る所にコンピュータが入り込んできています。法律学とても例外ではありません。法律学の学習にもコンピュータを使う必要性は特に高まってきました。たとえば、インターネット上ではさまざまな法情報が提供されており、これらをうまく入手し処理する法情報処理能力が今の法学生には不可欠となっています。この講義では、インターネットに代表されるようなサイバースペース上での法情報をうまく処理する能力を身につけるための理論・技術をいくつか紹介しながら講義を進めていきたいと考えています。法律の学習・研究にコンピュータの持つ有用な機能を積極的に取り入れ、効率的な学習・研究を行い得る環境を作りあげるための情報を提供することを目的としています。


授業内容(予定)


  • 第1回 イントロダクション

        第一部 法情報
  • 第2回 コンピュータを使った法情報収集
  • 第3回 インターネット上の法情報
  • 第4回 法情報検索と処理

        第二部 法とコンピュータ
  • 第5回 コンピュータ法学(CaLS)の理論
  • 第6回 電子文字化と法律学
  • 第7回 法学教育とコンピュータ
  • 第8回 インターネットと法律研究

        第三部 サイバースペースと法
  • 第9回 高度情報化社会、コンピュータ社会、ネットワーク社会
  • 第10回 歴史と未来予測
  • 第11回 インターネットの過去、現在そして未来
  • 第12回 サイバースペースでの法律問題
  • 第13回 法とテクノロジー
  • 第14回 総括


    授業形態


     講義形式で行います。この講義においては、さまざまな形で情報提供を行います。具体的には、この講義についてのホームページ(http://cals2.sozo2.ac.jp/cals/education/education.html)において、講義で紹介しきれない情報を補足的に提供します。また、講義用の掲示板(メッセージボード)(http://cals2.sozo2.ac.jp/bbs/bbsMeijo/bbs.asp)がありますので、講義への要望・質問を書き込んでいただき、受講者みなさんの意見・感想を次回の講義に反映させていきます。また、個別に質問・意見等があれば、電子メールで質問していただければ、お答えします。


    評価方法


     学期末の筆記試験にて評価します。詳しくは講義中およびホームページで指示します。


    その他(履修者へのアドバイス)


     本講義への質問などがありましたら、hirofumi@sozo.ac.jpまでメールで問い合わせて下さい。


    [テキスト]

  • 伊藤博文『法律学のためのコンピュータ』日本評論社(1997年) \2,900


    [参考書]

    1. 指宿信・米丸恒治『法律学のためのインターネット』日本評論社(1996年) \4,120
    2. 指宿信編『インターネットで外国法』日本評論社(1998年) \2,800+税
    3. インターネット弁護士協議会『インターネット法学案内』日本評論社(1998年) \2,400+税
    4. 平野晋・牧野和夫『[判例]国際インターネット法--サイバースペースにおける法律常識』明文図書(1998年) \3,400+税
  • その他、講義中に適宜指示します。




       豊橋創造大学短期大学部実務教育科助教授
          伊藤博文(いとうひろふみ)