Syllabus





概要
 この講義は法律学の入門講座です。法律学の一般的な知識を学習できるように講義を進めます。この講義の特色は、ビデオとコンピュータを使って講義を進めることにあります。毎回なんらかの課題が出され、それについて自分なりに答えを見つけ出すことにより予備知識を獲得し、さらに講義中に見たビデオ教材に対する質問をコンピュータに打ち込むという作業を通して、法律学の基礎を学んでいきます。毎回与えられたテーマについて自分なりに結論を出す訓練をして、問題点の理解に努めます。与えられた課題を確実にこなすことと、必ず自分の考えを持ちそれを表現するということが必要になります。コンピュータについての専門的知識は必要としないように講義を進めます。


教科書

教科書:1 西村健一郎、西井正弘、初宿正典・『判例法学[第3版]』 有斐閣ブックス 1997年 \2,200+税
教科書:2 『デイリー六法(平成12年度版)』三省堂 \1,400+税  ただし、もう既に何らかの六法を持っている人は、それで代用可。
  参考書等は講義中に適宜指示します。


講義内容

授業回タイトル概要教材
第1回イントロダクション☆講義の進め方、法律学とは何かを説明します。☆パソコン操作の説明:コンピュータの簡単な知識、エディタについて。Syllabus配布
第2回法律学とは何か。☆パソコン操作の確認
☆法律学の基礎知識
配布プリント・コンピュータ教室でCaLS講義をするために
I.法理論
アサインメント1六法の使い方、法の機能
第3回紛争解決と法、交通事故法の機能を理解する教科書 序章「紛争解決と法」pp1-13
アサインメント2法と比喩
第4回代理母問題を考える。法的なものの考え方を知るビデオ「この子は誰の子」
II.裁判を考える
アサインメント3裁判所制度
第5回裁判所を考える裁判所の役割を理解するビデオ「最高裁判所」
アサインメント4外国の裁判所
第6回裁判所を考える裁判所の問題点を理解するビデオ「日独裁判官物語」
アサインメント5陪審制度について(1)
第7回陪審制度を考える陪審制度を通して裁判所の役割を理解します。ビデオ「12人の怒れる男たち」
アサインメント6陪審制度について(2)
第8回裁判所制度・陪審制度を考える前回みたビデオを題材として、裁判所制度・陪審制度について更に深く掘り下げます。
アサインメント7遺産相続について
III.民事事件
第9回遺産相続について考える遺産相続を題材として、家族法を理解しますビデオ「愛の遺産」家栽の人
アサインメント8家庭裁判所、遺言について
第10回家庭裁判所、遺言について考える。ビデオ「家栽の人」より家庭裁判所を理解します。ビデオ「三姉妹」家栽の人
アサインメント9少年事件とは
IV.刑事事件
第11回少年事件を考える(1)少年法の保護主義について理解します。ビデオ「夢」家栽の人
アサインメント10少年法の問題
第12回少年事件を考える(2)少年法の厳罰化傾向について考えますビデオ「置き去り---少年法と被害者」
アサインメント11冤罪とは
第13回冤罪を考える冤罪事件とは何か考えます
ビデオ「冤罪・誤判は防げるか」
V.現代の法律問題を考える
アサインメント12長沼ナイキ基地訴訟とは
第14回自衛隊と憲法9条古くて新しい問題、自衛隊と憲法9条を考えるビデオ「閉ざされた法廷」




★講義の進め方について
 この講義では、参加者が積極的に授業に参加されることが求められます。あらかじめ予定している教科書のページ分は読み終えているものとして授業を進めて行きます。



★成績評価について
 毎回提出するアサインメントと学期末に行うレポート提出でもって成績評価します。出席・授業参加態度も考慮します。レポートの詳しい内容については学期の終わり頃にお知らせします。


★オフィス・アワーについて
 私の研究室は、本館三階12号室(内線235)です。講義の内容およびそれに関連する事柄について質問があれば、いつでも気軽に質問して下さい。ただし、私が豊橋創造大学短期大学部に居る時間は、以下の通りです。

       月曜日 9:00−17:00
       水曜日 9:00−17:00
       木曜日 9:00−17:00
       土曜日 9:00−13:00

   E-mail: hirofumi@sozo.ac.jp
Homepage: http//cals2.sozo2.ac.jp